| 生年月日 | 1960年5月22日(山口県宇部市) |
|---|---|
| 学歴 | 大阪芸術大学映像計画学科 中退(1983年) |
| 現職 | 株式会社カラー(khara)代表取締役 |
| カラーの特異性 | 庵野秀明100%個人出資・取締役会なし・製作委員会不参加・IPはカラー保持 |
| 受賞歴 | 紫綬褒章(2014)、菊池寛賞、日本アカデミー賞最優秀作品賞(シン・ゴジラ) |
| NPO活動 | アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)代表理事(2017年設立) |
| 項目 | カラー | 業界平均 |
|---|---|---|
| 出資 | 庵野秀明 100% 全額個人出資 | 出版社・玩具会社・配信会社が出資 |
| 取締役会 | なし(庵野単独決定) | 通常3〜5名の取締役会 |
| 製作委員会 | 参加しない(自社全額出資が基本) | 委員会の1社として参加 |
| 版権 | 作品IPはカラーが保持 | スタジオは制作受託のみ、権利は委員会へ |
| 作品 | 公開年 | 国内興収 | 出資・製作 |
|---|---|---|---|
| 序(じょ) | 2007 | 20億円 | カラー 100%自己資金 |
| 破(は) | 2009 | 40億円 | カラー主導(東宝・カラー) |
| Q(きゅー) | 2012 | 53億円 | カラー+東宝・東映 |
| シン・エヴァ | 2021 | 102.8億円 | カラー+東宝・東映(カラー自社配給) |
大阪芸大を中退した庵野(当時22歳)が宮崎駿の面接で大量の原画を披露し、「巨神兵が王蟲を薙ぎ払うクライマックス」を一人で担当。全カット一人原画で「液体的・流動的な狂気の動き」を表現した。宮崎は後に「あれは庵野でなければ描けない。僕には描けない」とコメント。
テレビ東京系で全26話放送し社会現象に。制作スケジュール崩壊の中、最終2話は抽象的内省描写に切り替えられ「セカイ系」というジャンルの起点となった。庵野は「本当に追い詰められていた」「視聴者と心中するつもりだった」と後に語る。パチンコ機シリーズではフィールズ製エヴァパチが累計5,000万台超に達した。
ガイナックスの放漫経営(1999年脱税事件等)に絶望した庵野が2006年9月に株式会社カラーを個人全額出資で設立。「合議制が機能しない」苦い経験から取締役会も置かないシンプルな意思決定体制を選択。2014年にはガイナックスへの無利子無担保1億円融資の条件として「エヴァ版権の完全移管」を要求し実現。シン・エヴァの収益独占構造の最後のピースが嵌まった。
庵野が総監督・脚本、樋口真嗣が監督。国内興収82.5億円で2016年東宝邦画1位。「庵野秀明という個人ブランドを東宝の旗艦コンテンツに据える」関係を確立し、以降東宝はカラーとの長期パートナーとなった。「特撮邦画の復権」の起点ともなり、後続のシン・シリーズへと繋がった。
緊急事態宣言下で公開開始4日間に興収33億円、最終102.8億円。カラーが配給会社として並立するという前例のない座組みで、カラーの取り分は推定30〜50億円。「コロナ禍でも100億突破」と「製作委員会脱却が現実的に最大の経済利益を生む」の両方を実証した。
シン・ゴジラ(東宝)、シン・ウルトラマン(円谷プロ)、シン・仮面ライダー(東映・石ノ森プロ)、シン・エヴァを「SJHU」として統合。本来競合する各社のIPを横断できる人物が「庵野秀明」しかいないという個人ブランド依存の構造で、MCU的な日本特撮ユニバースが初めて成立した。
| 関係 | 人物 | 関係性 |
|---|---|---|
| 師 | 宮崎駿 | ナウシカ以降の長年の師。庵野の結婚式で挨拶も |
| 特撮の盟友 | 樋口真嗣 | DAICON FILM以来の盟友。シン・ゴジラ/シン・ウルトラマン監督 |
| DAICON仲間 | 山賀博之、赤井孝美、岡田斗司夫 | 大阪芸大時代〜ガイナックス共同創業 |
| 妻 | 安野モヨコ(漫画家) | 『さくらん』作者。庵野作品の「人間味」の源泉 |
| 音楽プロデューサー的存在 | 大月俊倫(キングレコード) | エヴァの音楽・OST を一貫してプロデュース |
| 後輩監督 | 新海誠、細田守 | 庵野は「同じ自営業者として尊敬する」と発言 |