1963年
宮崎駿、東映動画(現・東映アニメーション)に入社
高畑勲も同社所属。後にジブリを支えるコアメンバーの原点。
1971年
宮崎・高畑・小田部羊一らAプロダクション(後のシンエイ動画)へ移籍
東映動画の大企業体制に限界を感じ、よりクリエイター主体の環境を求めた。
1979年
宮崎駿、初監督作『ルパン三世 カリオストロの城』公開
東京ムービー新社制作。商業的には振るわなかったが、映画ファン・業界関係者に評価された。
1982〜1984年
鈴木敏夫(徳間書店『アニメージュ』編集者)が宮崎・高畑に接近
宮崎・高畑のサポート役として活動を開始。後にジブリ最大の推進力となる鈴木の関与が始まる。
1984年3月11日
『風の谷のナウシカ』公開
製作:徳間書店/博報堂、制作:トップクラフト。配給収入7.4億円、観客動員91.5万人。ジブリ設立の直接的契機となったヒット作。
1985年6月15日
スタジオジブリ設立
徳間書店出資。社長は徳間康快、現場の中心は宮崎駿・高畑勲・鈴木敏夫。「劇場長編専業のアニメ制作スタジオ」として出版社が設立するのは前例がなかった。
1986年8月2日
『天空の城ラピュタ』公開
配給収入5.8億円。興行的には控えめだったが、その後の日テレ放映で人気が確立。
1988年4月16日
『となりのトトロ』『火垂るの墓』2本立て同時公開
配給収入5.9億円・観客動員80万人と興行は不振。しかし翌年以降の日テレ『金曜ロードショー』放映で『トトロ』が国民的人気作品へ成長。「劇場不振→テレビ育成」モデルの原型。
1989年7月29日
『魔女の宅急便』公開
配給収入21.7億円で同年邦画1位。ジブリ初の確実なヒット作。
1992年7月18日
『紅の豚』公開
配給収入28億円。宮崎駿の異色作でビジネス層・大人層の支持を獲得。
1996年7月
ウォルト・ディズニー・カンパニーと世界配給契約締結
徳間書店経由で契約。北米・欧州でのジブリ作品配給がディズニーに集中。「作品改変禁止」という宮崎駿の条件をディズニーが受け入れ。
1997年7月12日
『もののけ姫』公開
配給収入113億円・興収193億円で当時の邦画歴代1位。「アニメが邦画の頂点に立つ」という歴史的事件。
2001年6月
「三鷹の森ジブリ美術館」開館
東京都三鷹市。館長は宮崎吾朗。年間来館者約65万人(コロナ前)。「IPランドマーク」の先駆け。
2001年7月20日
『千と千尋の神隠し』公開
国内興収308億円(後の再上映含めて316.8億円)で邦画歴代1位(2020年まで19年間保持)。2002年ベルリン国際映画祭金熊賞・2003年アカデミー長編アニメ賞受賞。日本アニメ史上唯一の世界三大映画祭+アカデミー賞の同時受賞。
2005年4月1日
スタジオジブリが徳間書店から独立、株式会社化
徳間康快没(2000年)後の経営問題から切り離し。「徳間書店の制作部門」から「独立IPホルダー」へ転換。代表は鈴木敏夫。
2004年11月20日
『ハウルの動く城』公開
興収196億円。ジブリ2番目のヒット。
2008年7月19日
『崖の上のポニョ』公開
興収155億円。「ポニョ」が社会現象に。
2013年7月20日
『風立ちぬ』公開・宮崎駿引退発表
興収120.2億円。公開直後に宮崎駿が引退を発表(後に撤回)。制作期間5年をかけた。
2013年11月23日
『かぐや姫の物語』公開(監督:高畑勲)
興収24.7億円。制作期間8年・制作費50億円超に対し興行回収は困難。ジブリモデルの収益リスクが露呈。
2014年8月
スタジオジブリ、制作部門の一時解散を発表
鈴木敏夫プロデューサーが「制作休止」を表明。ジブリモデル(少数出資・作家主義・劇場長編専業)が「宮崎駿一人を支えるシステム」だったことが露呈。
2015年
米林宏昌・西村義明らジブリ退職、スタジオポノック設立
次世代監督候補がジブリを離れ独立。後継者問題が加速。
2018年4月5日
高畑勲 死去(享年82歳)
肺がんで逝去。「社会派・歴史派・実験的アニメーション路線」が断絶。ジブリは宮崎駿一人の作家性に集中する形に。
2022年11月1日
ジブリパーク第1期開園
愛知県長久手市の愛・地球博記念公園内。「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」3エリア。新作劇場アニメに依存しないテーマパーク型IP収益モデルを確立。
2023年7月14日
『君たちはどう生きるか』公開
宮崎駿監督10年ぶりの長編。事前宣伝・予告編一切なしの異例の戦略で公開。世界興収約294億円・米国興収46.5百万ドル。2024年アカデミー長編アニメ賞受賞。
2023年10月6日
日本テレビによるスタジオジブリ子会社化完了
鈴木敏夫が代表取締役会長、福田博之(日本テレビ)が代表取締役社長に就任。「作家主導の独立スタジオ」から「メディア企業傘下のIPホルダー」への歴史的転換。
2024年3月16日
ジブリパーク全エリア完成
「魔女の谷」「もののけの里」開園で全5エリア完成。
2024年5月
カンヌ国際映画祭 名誉パルムドール受賞
スタジオジブリとして史上初のスタジオ全体への名誉パルムドール。アニメスタジオとして世界映画史上最高の評価。